2009年 10月 05日
運動会 |
先週の土曜日は私の学校の運動会だった。
生徒は高等部3年生なので学校生活最後の運動会で、きっと人生最後の組立体操。
前日の終わりの会で、普段は言わない想いを生徒に話す。
難しいことは言ってもわからないかなと思ったけれど、伝えたいという思いの方が強くて、
できるだけ易しい表現で言葉を選びながら、
みんなにとって学校生活最後の運動会になること。
きっと組立体操でつくるピラミッドや塔は人生最後になること。
本番は一番最高の演技を見せて欲しい、指の先、足の先まで精一杯やってほしいこと。
頑張ろうと思えば思うほど、失敗したらどうしようという気持ちも大きくなるけれど、
みんななら絶対それを乗り越えられるから、それを乗り越えて、その後にこみあげてくる
感動を感じて欲しいこと。
みんなの代わりにはなれないけれど、みんなの力を信じているし、ずっと側で見守りながら応援しているから頑張ってほしい。
というようなことを話した。
みな、真剣な顔をして黙って聞いてくれた。
で、運動会当日。
上手くいったところもあったし、いかなかったところもあった。
それぞれの生徒がどんなふうに感じたのかはわからないけれど、
皆でひとつのことをやり遂げた後にこみ上げてきた気持ちが、生徒のその後の人生を
少しでも温めるものとして心に残ればいいなーと思う。
そして自分は教師として生徒が持っている力を最大限に引き出せるように、
これからもベストを尽くさなければと思う。
by tenom
| 2009-10-05 13:54
| 日々のこと
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